水溜り日記

日々の記録を。

対象a(たいしょうあー)と読むのがツウ

斉藤環 著「生き延びるためのラカン」を読んだ。ジャック・ラカンはフランスで一番有名な精神分析家ではあるが、その著作、講義はあまりにも難解を極める。だからこそ分かる人にはものすごいインパクトを与え、ラカン信者と呼ばれる人もいる。本著作はそんなラカンの「日本一分かりやすい入門書」を目指して書かれている。

面白いと思ったのはLecture7の「去勢とコンプレックス」。人間は5歳くらいのときに性同一性(男性でいえば自分は男だということ)を確認する。男の子の場合、まず、人は誰でもペニスがついているものだと思っている。それがある日、女の子にはペニスがついていないことを知る。これはなかなかの衝撃だそうだ。たしかにそうだなあと思うのは僕自身が保育園にいるとき、トイレで女の子の股間を見て驚いた記憶が鮮明に記憶されているからである。「ちんちんついてねーじゃん」と。話を戻すと、幼児期には母親を自分のものにしたいという独占欲、もっと言うと母親と一体化したいという願望がある。でも、その願望を叶えると自分のペニスがなくなるのではないかという不安に襲われる。その不安を解消するには、母親との一体化を諦めて、父親を受け入れるしかないという考えに至るそうだ。その考えに至ると豊かで自由な心の構造になっていくそうだ。逆に女の子の「ペニス羨望」は…という風に話は広がっていくわけだ。自分で書いていてあれだけど、意味わからんね。

それでもって、悪名高い「対象α」の解説も読んだんだけど、分かったような分からないような。

もう一回読もうかな、、いやー…。

水の呼吸

「趣味はなんですか?」と聞かれたら「読書です」と答えるようにしている。と、言っても国語の授業が好きだったわけでは無い。国語の授業が面白いと思った記憶がない。勉強の対象になってしまうといくら好きなものでも途端につまらなくなる。やはり、小説はごろんと寝転がって読むのが一番。仮に、漫画であっても授業で読んだ途端、興醒めしてしまうかも知れない。

このテレワーク中に、というか暇なので鬼滅の刃Amazonプライムで全て見た。最近のテレビアニメのクオリティってこんなに上がっているのか。10年前くらいに見ていたONE PIECEで止まっている自分としては、内容もさることながら、クオリティにビビった。

アニメを見た後は続きが気になるので漫画を全巻買って一気に読んだ。ゴロゴロしながら一日中、漫画を読むなんていつぶりだろうか。

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ルカちゃん

「ルカ」という言葉をご存知だろうか。キャバ嬢の名前ではない。地球に生命が誕生したのは38億年前のことだそうだ。古代の地球の海で有機物が集まり最初の生命が産声を上げた。それを「ルカ(全生物最終共通祖先)」と呼ぶそうだ。

「生き物の死にざま」(稲垣栄洋著)という本を読んだ。仕事が激減したから普段読まない本も読めるわけである。それにしても、何もないところから、何かが生まれるというのはどういうことだろうか。無から有が生まれる。どういうことよ?意味が分からないにしろ、そこから生命は多様な進化を遂げ、現在に至るわけである。自宅待機でぼんやりしている自分も、元を辿れば「ルカ」に辿り着く。考えれば考えるほど不思議である。考え過ぎてむずむずしてきたので、「ルカ」というAV女優はいないか調べる事にした。いた気がするんだけど。…そうとう暇だな。

 

 

で、最近どう?

夕方、散髪に行った。大学1年生の時から行っているお店なのでかれこれ5年は行っていることになる。

「お客さんはどうですか?」

「全然来てくれないです。21年やっているんですけど、開店した最初の月より売り上げが低いんですよ」

髪は定期的に切るもの。自分自身はコロナが流行しても1ヶ月に1回のペースを崩していない。だからそこまでお客さんが減っているとは思わなかった。やはり緊急事態宣言が大きかったのだろうか。いつもはアシスタントの若い子が2人いる。でも、今日はご主人1人だけ。店内はなんとも寂しげだった。

そんな状況を聞くと行きつけの餃子屋は大丈夫だろうかと心配になってきた。還暦を過ぎたママが一人でやっているお店だ。テレビ局でも感染者が出ていることだし、自分がもし移したらと思って行けていなかった。お店に行くと元気そうなママの顔を見て安心した。ゆっくり店内で食べたいところだが、テイクアウトで済ませることにした。先日ちょうど、実家から大量のマスクが届いたところで、もう社会人だし、もらってばかりもあれだなあと思っていたところだ。餃子40個を宅急便で実家に届けてもらうようにお願いした。

「で、僕が持ち帰る分なんだけど」

「ごめん、もうなくなってしもてん。予約分しか作ってなくて」

「…」

ひとまず、元気そうでなによりだった。さて何を食べようかな。

 

いてつくような夜の寒さ。大学生の時、深夜まで飲んだ帰りに自転車をこぎながら、夜空を見るのが好きだった。好きなAMラジオを聞きながら冬の大三角を見るのは悪くない。大阪といえど深夜3時近くになると星がよく見える。そんなキザな自分に浸らせてくれるペテルギウスが爆発しているかもしれないと知ったのはつい数ヶ月前のこと。調べてみると天文学愛好者なら10年くらい前から知っている常識なんだとか。

オリオン座の三つ星の左下のちょっと赤い一等星。あの星が爆発を起こしてすでに消えている可能性がある、というネットニュースを見かけた。ペテルギウスが爆発しているとして僕はそれをリアルタイムで見ることはできない。なぜならあの星は六百四十光年離れたところにあるから。今、爆発を起こしたとしても、六百四十光年たたなければその事実を知ることができない。

ありがちだけど、そんな途方もない事実を知っただけで自分の悩みなんて些末なことに思えてくる。そんなことを自宅のベランダで会社にあった盗んだ焼酎を飲みながら考えていた。

 

自粛

なんか、、つまんない!!

って叫びたくなるくらい社会の閉塞感に鬱々としています。ロケは飛ぶわでてんやわんやです。

と、言いつつ先日は高知のむろと廃校水族館でロケでして。大阪から車で4時間半。高知空港からでも1時間半。立地はかなり悪いんだけど、楽しかったなあ。カツオ美味かったし酒も美味かったし。

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パンデミックは近いのか

「経済的には東日本大震災レベルの痛手になるかも」と、2週間くらい前にテレビの経済評論家が言っていた。これを見て「そりゃ、あなたいくらなんでも大げさよ」と鷹を括っていた。この時点ではインフルエンザと同じく季節性のものだからいくら騒いでもそのうち終息するという見方もあったからである。しかし、その見方は結果的に当たりつつある。瞬く間に感染者は拡大している。

こういうニュースを見るとコロナ以外になにか世間で重要なことは起こっていないのかしら、と余計な心配をしてしまう自分がいる。コロナが無かったらきっと別の大きなニュースが報じられていた可能性は十分にあるからである。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200228-00000160-dal-ent

中学卒業を控えた鈴木福くんの鎮痛な思いまでニュースになっている。福くんのブログは確かに胸を痛くするものがあるし、しばらく見ない間に「国民の健康を思う」一文をさらりと入れられる福くんの成長に驚かされる。しかし、それと同時に、ずいぶん大きくなった鈴木福くんのちん毛は、ぼうぼうなのかしらと余計なことまで気にしている今日この頃である。