水溜り日記

日々の記録を。

いてつくような夜の寒さ。大学生の時、深夜まで飲んだ帰りに自転車をこぎながら、夜空を見るのが好きだった。好きなAMラジオを聞きながら冬の大三角を見るのは悪くない。大阪といえど深夜3時近くになると星がよく見える。そんなキザな自分に浸らせてくれるペテルギウスが爆発しているかもしれないと知ったのはつい数ヶ月前のこと。調べてみると天文学愛好者なら10年くらい前から知っている常識なんだとか。

オリオン座の三つ星の左下のちょっと赤い一等星。あの星が爆発を起こしてすでに消えている可能性がある、というネットニュースを見かけた。ペテルギウスが爆発しているとして僕はそれをリアルタイムで見ることはできない。なぜならあの星は六百四十光年離れたところにあるから。今、爆発を起こしたとしても、六百四十光年たたなければその事実を知ることができない。

ありがちだけど、そんな途方もない事実を知っただけで自分の悩みなんて些末なことに思えてくる。そんなことを自宅のベランダで会社にあった盗んだ焼酎を飲みながら考えていた。