人見知りの生意気

夏目純と申します。日々の記録を。

カネ

夏目漱石と言えば、未だに千円札のイメージをお持ちの方も多いのではないだろうか。そんな彼の小説はお金が物語の進行上、重要なテーマになる事が多い。これは彼自身がお金に散々悩まされたことに関係するようだ。漱石ほど心の豊かな人でもお金に悩んでいるんだろうと思うと多少、安心する。

ところで、漱石は自分がお札の肖像画にされていたなんてことを知ったらどう思うのだろうか。おそらく、嫌だろうな。

とは言え、漱石はまだマシな方で一番可哀想なのは福沢諭吉だ。諭吉と言えばお金の代名詞。あれだけ一生懸命に本を書いて明治の人々を啓蒙してきた大先生が平成の世ではユキチ、ユキチと呼ばれ、自身の業績よりも金のイメージがついてしまったとあってはその心中は複雑。まあお亡くなりになっているから複雑も何もないのだけど。そう思うと紙幣の福沢先生に目が合わせにくくなる。というか使い辛い。

だから、ゾゾの前澤さんあたりが紙幣の肖像画には適任なんじゃないだろうか。本人も大喜びだろう。ユウサクが紙幣なら使うこちらとしても多少は使いやすくなる。

あ、関係ないけどベッキーおめでとう。

 

確認、報告、気配りですよ、

思えばどこか抜けているところがある。子供の時からそうだった。三つ子の魂百までとはよく言ったもので、24歳となった今も変わらない。

2年くらい前に母親が脳卒中で倒れた。幸い命に別状はないそうでその週の休日に見舞いに行った。兄と弟は既に見舞いを済ませていた。 病床の母親に「そのDVDプレイヤー買ったの?」と聞くと弟が入院中は暇だろうと中古で買ってきてくれたらしい。さらにベットの下の真新しい運動靴はリハビリに必要だろうと兄が買ってくれたとのこと。自分はというと何も買っていなかった…。

この時にも自分の気の利かなさを痛感した訳だが、働き始めるとこの性質が余計、足を引っ張る。

番組の打ち上げでは、多くの先輩がいる中で真っ先に自分が刺身盛りに手をつけ、怒られる。焼肉の番をさせれば焼き方の手際が悪いと小言をいわれる。

「お前、一人っ子やな?」

「いいえ、良く気の利く兄と弟がいるんです」

 

 

うなぎ

昨日と今日は松山出張だった。

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仕事は無事に終えられたのだが、帰りの飛行機の保安検査に引っかかってしまった。原因はベルトのバックルだった。いつもは引っかからないんだけどなあと思いながら、女性保安官から入念に金属探知機を当てられた。頭のてっぺんから足のつま先まで丁寧に金属探知機を当てられると「この野郎、俺がテロリストなわけがないだろう」と多少、ぷりぷりしたくなる気持ちが込み上げてきた。もし自分がテロリストなら、道後温泉近くにある鰻屋の一つ3000円もするうなぎ弁当を我慢することはなかった。でもって飛行機の中でうなぎ弁当と綾鷹をきちんと食べてから爆発するはずだ。

自爆なんて大それたことが出来る人はウナギ弁当に3000円をつぎ込むかなんて小さなことで頭を悩ませることは無いと思う。人間が小さい方が良いこともあるんだな。

修理

2年半ほど履いていたジーンズを修理することにした。今風に言えばリペアー。当時、ジーンズを売っていたお店のお兄さんが「多少、値は張るが修理しながら履けば10年は履けるよ」という言葉に動かされ、購入。貧乏学生のなけなしの小遣いをはたいた訳だが、今でもいい買い物をしたと思っている。それを2年も履けば思い入れも出てくるというもの。修理前がこちら。

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思い入れがあるはずなのに、この状態で半年も履いた自分のだらし無さを改めて反省。

修理をお願いしたお店は豊崎にあるウォレクスというお店。修理屋のお兄さんも「よく出来たジーンズですね。こんなにステッチが細かいと作るのに時間がかかるんですよ」と言っていた。なんだか友だちを褒められたようで嬉しかった。縫い目が通常のジーンズよりも細かいらしい。

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修理には約1か月かかる。

どんな風に修理されるのかとても楽しみ。

 

 

 

ずいぶん古くなったなあ

ちょっと前の話になるが「耳をすませば」が地上波で放送されていた。

途中からの参戦だが結局、最後まで見てしまった。

中学生特有の瑞々しい感性が見事に表現された作品だと思う。その一端を担っているのが坂道の多さである。本当のところは分からないが恐らく、主人公の雫が住んでいるところはニュータウンで、昔は山だったんじゃないだろうか。だから作中での町の歩きのシーンは坂道が多い。この坂道があることで作品に臨場感が生まれる。雫が猫を見つけ、追いかけるシーンの臨場感は坂道を登ったり下ったりするから出るのだと思う。

作品の終盤、誠司が後ろに雫を乗せ、自転車で坂道を登るシーンは名場面である。二人で平らな道を歩きながら誠司が雫への想いを涼しく伝えるよりも坂道を一生懸命漕いでいるシーンの方がより想いが伝わる。

こっちも思わず見入ってしまう。

青春はまさに坂あり、ですね。