水溜り日記

日々の記録を。

ということで、そろそろ今年を振り返ろう①

について。今年は読書メーターによると66冊の本を読んだそうで。去年が76冊だったので数でいうと減った。もう少し読みたかったなあ。

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今年のベスト3を挙げるとしたら「命売ります(三島由紀夫)」、「伊集院静贈る言葉(伊集院静)」、「砂の女(安部公房)」かな。

命売ります」は改めて三島由紀夫の才能に感嘆させられた一冊。潮騒金閣寺など純文学としての彼の才能は文句のつけようがないがいわゆる、エンタメ小説としてもこんなに面白いものを書けるとは。読書しない人の入門書としてもいいのかな。

伊集院静贈る言葉」は伊集院静が毎年、成人の日に新成人に贈っている手紙をまとめたもの。

一つだけ載せておこう(著作権的に引っかかるだろうけど誰も読んでないブログなんで許して下さい…)。

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ご自身が二十歳の時に実弟を海難事故で失い、その後は27歳の奥さんを白血病で亡くし、悲しみを多く背負ってきた人だからこその文章。生きる勇気がでる1冊。

砂の女」は中学生の時、学級文庫にあって読んだ記憶があるので今回で2回目なのかな。改めて読むと安部公房ワールド全開で素晴らしい。

こうやって1年間読んだ本を振り返ると素敵な本に今年も出会えたな。

来年も素敵な本に出会えるといいな。

 

trick

もう過ぎた話だが、機会があったので道頓堀のハロウィンを傍観してきた。

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ハロウィンについてはもう世間で議論され尽くした感がある。否定するのも、寛容なフリをして肯定するのもなんだかダサい気がする。

なので傍観してみることにした。

傍観もズルいのか。

そもそもこの馬鹿祭りに意味なんてないんだからウダウダ考えるのは無駄か。

道頓堀に飛び込んだ若者がいたな。

 

結婚式

10月27日(日)が兄の結婚式だった。

式は9時からで披露宴は11時。時間が早いのは、その時間でしか予約できなかったからだそうだ。

当初の予定では前日の夜に鳥取に帰ることにしていた。しかし、そんな日に限って、収録データのトラブル。21時になっても目処が立たない。母親に「すまんが今日中には帰れない」と連絡した。結局、一人暮らしの自宅に帰れたのは深夜1時。そこから朝一番の高速バスで帰っても9時半だから兄の式には間に合わない。「申し訳ない」と兄に連絡を入れた。

翌朝、帰省し披露宴には出席出来た。

良い式だった。

出席した新郎新婦の友人、同僚が浮かれすぎず、しみじみと温かく祝っている雰囲気が身内としてとても心地よかった。

兄とお義姉さんに挨拶し、大阪に戻ったのが20時。

披露宴だけだったけど、出席出来て良かったな。

当日も仕事だったのに、快く送り出してくれた会社の先輩に感謝だ。

埋め草

もう寒くなってきた。と、思ったら10月も終わるんだな。

適温な秋めいた日がまだ無い。

10月の頭は暑かった。26、27度はあって、半袖で丁度いいくらいだ。そうじゃなくて、長袖シャツで快適な日が欲しいんだが。そう言ってる間に冬になるんだろうな。そんなことだから、秋刀魚が1尾300円もするんじゃないか。

そういえば、大学生の時、夏休み明けにバイト代で買ったんであろう秋物のMA1をまだ暑いのに着てる連中がいたな。それにしても、えらい流行ってたな。あと、ニューバランスね。

さてさて、件の結婚式が次の日曜日にある。仕事が入りそうだが、ディレクターに正直に話してなんとか休みが貰えるようにしてもらった。

ちまちま

社会人になるとき、母親に「お金が貯まったら礼服を買いなさい」と言われた。

「急に必要な時、困るから」という理由だ。死ぬ人が「1週間後に死ぬんで、ヨロシク」と教えてくれるわけもなく当然の理由だ。でも、人が亡くなるのに備えて服を買うなんてのは嫌だあね。百貨店の紳士服売り場の鏡で礼服を着た自分を見て「なかなかサマになるもんだ、よしいつでも逝きやがれ」と不謹慎に思ったりしたらいよいよ、興ざめだ。

と、ツマラナイことをぐだぐだ書いてきたが、この度、礼服を買った。理由は兄の結婚式だ。礼服は結婚式でも着れるんですな。

大丸梅田店で買ったけどやっぱりけっこうするんだな。

食欲の色

高校生の時、母親が作ってくれた昼の弁当を教室でむしゃむしゃ食べていたら、一緒に食べていた友人が僕の弁当を見るなり「茶色!緑がないなあ」とのたまった。昨晩の揚げ物の残りをメインにミートボール、卵焼きが敷き詰められた僕の弁当はたしかに茶色かった。しかしまあ、人様の母親が作った弁当にケチをつけるなんてと面食らった僕は「茶色いなあ」と力なく吐き捨てるしかなかった。

でも、あの弁当がどれだけ美味そうに見えたことか。

カレー、焼肉、揚げ物、ラーメンなど美味そうなものは大抵、茶色なんだ。調べてみると理論的にも茶色は食欲をそそる色だそうだ。

鮮やかに彩られ、写真映えする料理も、こんがりと焼き目がついた肉にタレをかけたあの見た目には勝てない。思えば茶色に茶色だけども、それでもパクパク食べたいのは後者だろう。

料理に妙な洒落っ気を出しちゃいけない。

あの弁当が正解だったんだ。