ということで、そろそろ今年を振り返ろう①
本について。今年は読書メーターによると66冊の本を読んだそうで。去年が76冊だったので数でいうと減った。もう少し読みたかったなあ。
今年のベスト3を挙げるとしたら「命売ります(三島由紀夫)」、「伊集院静の贈る言葉(伊集院静)」、「砂の女(安部公房)」かな。
「命売ります」は改めて三島由紀夫の才能に感嘆させられた一冊。潮騒、金閣寺など純文学としての彼の才能は文句のつけようがないがいわゆる、エンタメ小説としてもこんなに面白いものを書けるとは。読書しない人の入門書としてもいいのかな。
「伊集院静の贈る言葉」は伊集院静が毎年、成人の日に新成人に贈っている手紙をまとめたもの。
一つだけ載せておこう(著作権的に引っかかるだろうけど誰も読んでないブログなんで許して下さい…)。
ご自身が二十歳の時に実弟を海難事故で失い、その後は27歳の奥さんを白血病で亡くし、悲しみを多く背負ってきた人だからこその文章。生きる勇気がでる1冊。
「砂の女」は中学生の時、学級文庫にあって読んだ記憶があるので今回で2回目なのかな。改めて読むと安部公房ワールド全開で素晴らしい。
こうやって1年間読んだ本を振り返ると素敵な本に今年も出会えたな。
来年も素敵な本に出会えるといいな。