水溜り日記

日々の記録を。

ずいぶん古くなったなあ

ちょっと前の話になるが「耳をすませば」が地上波で放送されていた。

途中からの参戦だが結局、最後まで見てしまった。

中学生特有の瑞々しい感性が見事に表現された作品だと思う。その一端を担っているのが坂道の多さである。本当のところは分からないが恐らく、主人公の雫が住んでいるところはニュータウンで、昔は山だったんじゃないだろうか。だから作中での町の歩きのシーンは坂道が多い。この坂道があることで作品に臨場感が生まれる。雫が猫を見つけ、追いかけるシーンの臨場感は坂道を登ったり下ったりするから出るのだと思う。

作品の終盤、誠司が後ろに雫を乗せ、自転車で坂道を登るシーンは名場面である。二人で平らな道を歩きながら誠司が雫への想いを涼しく伝えるよりも坂道を一生懸命漕いでいるシーンの方がより想いが伝わる。

こっちも思わず見入ってしまう。

青春には坂ですね。