人見知りの生意気

夏目純と申します。日々の記録を。

考えすぎ

学生の時、将来の職業は「人の役に立つ職業」に就こうと考えていた。医者、教師、花屋、パン屋なんでもいい。

そんな僕は今テレビ関係の仕事、取り分け、バラエティー番組の制作に関わっている。

テレビというメディアはその昔、「一億総白痴化」と揶揄されたらしい。僕自身、「テレビを見過ぎるな」と親や先生に言われて育ってきた。

報道はさて置き、バラエティー番組が人の役に立つかはグレー。では、なんでテレビ業界の人たちは睡眠時間まで削って働き続きているのだろうか。そこに意味はあるのか。自分が何でこの職業をしているのか?やりがいはなんなのか?この悩みをずっと抱えてきた。こんな事を書いていると「考えすぎだよ、もっと気楽に生きたら?」と思われるかもしれない。

話は飛んで、2013年にヒトの細胞の数が37兆個であるという論文が発表されて世界中があっと驚いたそうである。それまでは60兆個と考えられていたそうだ。ヒトの平均体重を、1個の細胞の平均の重さで割るなどの、極めてアバウトな方法で考えられてきた数が60兆個という数だった。

あっと驚いたは良いがこの研究はなんの役にも立たないらしい。僕はこの話を聞いて何となく胸のつかえが一つ取れた気がした。もしかしたら、世間がやっている事って大抵、意味のないことなんじゃないか?100メートルを9秒台で走ったってなんの得にもならないし、新種の虫が発見されたからってなんの役にも立たないではないか!でも、その結果に心の底から驚いたり、感動したりする人がいて、さらに目出度い人は泣いたりもする。

人がヒトではなく人間として他の動物と分けられるのは生きるには全く関係ない事が出来るからなのではないだろうか。

無価値なことをする事に価値があるのかもしれない。そうですよね、前澤先生?

少しだけ仕事を頑張る勇気が出てきたような気がする。