刺身で再開
仕事柄、全国各地に行くことが多い。
仕事が終われば、ディレクター、
出演者、技術さんと酒盛りが始まる。
ホテルのフロント、取材先、タクシーの運転手などなど入念な聞き込みを重ね、
店を決定する。
今回は三重県の尾鷲という町にお邪魔した。小さな港町で、昭和初期くらいの木造建築の家々が立ち並ぶ、なんとも趣のある町だ。
ここの刺身が何を食っても美味かった。鳥取育ち、故郷の海産物に自信を持っている僕もここの刺身には白旗だ。
醤油がそもそも美味い。大蒜(にんにく)と生姜をすりおろしたのに、山葵ではなく、青唐辛子の刻んだのを入れるのがここの刺身醤油らしい。
ワラサというブリの一つ前の魚。程よい脂と青唐辛子のきつめな辛さがたまらんな。
何故こんなに美味いのか?
大将に聞いてみると、この地域は海と山が近く、雨量もかなり多い。
そうすると、雨で山から豊富な植物性プランクトンが流れ出てくるから魚がよく肥えているらしい。
お土産に刺身弁当まで頂いた。
良い町だったなあ。