器にまつわる話
日曜の昼下がり、梅田の阪急百貨店をうろうろしていた。最近、僅かばかりだが、ボーナスが支給された。しかし、使う用途がない。貯金するのもあれだからと、百貨店で良さそうなものを探していたのである。
最初は眼鏡を買おうと思っていた。使っている眼鏡が壊れたので、この際だから百貨店で高価なものを買おうという算段である。ただ、いざ買うとなるとその値段の高さにひるんだ。他のものを見ようかしらと、同じフロアの陶器や置物を見ていた。30歳くらいのお兄さんが5千円くらいのお皿を「これ下さい」とさらりと店員に告げ購入していた。5千円の皿であれば、もし割ってしまったら3日は引きずるだろうなあとそんな余計なことが頭をよぎった。そんな事を思うと、私は気に入ったお皿でも絶対使えないし、買えない。表現が紛らわしいが、器が小さいのだと思う。
さて、眼鏡どうしようかしら。
とりあえず、ラーメンを食べて、保留にしておいた笑
これでいいんだ。
先週の土曜の話だが、両親が鳥取から大阪へ来た。晩飯くらい一緒に食べようかと言う話になり、昭和町の「きしもと」という焼き鳥屋を予約しておいた。学生時代に見つけた焼き鳥屋で、僕が知る限りでは大阪で1番美味しい焼き鳥屋だ。
両親も満足してくれたようだ。
で、なんの話をしたかと言うと元KAT-TUN田口の大麻使用の話…ではなく、3つ上の兄の結婚の話だ。この秋に結婚する事を今回の食事で知らされたのだ。
今年、28歳になる兄は大学受験で2浪し、初めて就職した職場も1年ほどで辞めてしまい、その後2年くらいはプー太郎を宜しくしていた。
だから今年、28歳になる兄がまともに働き出したのはここ3年ほどの話になる。決して順風満帆とは言えない青年時代を過ごした兄ではあるが、だからこそ、身につけられた航海術もあるのだろう。ここ1、2年は妙に逞しくみえる。
ああ、乾杯。